芝公園待避所

■芝公園待避所とは
 1999年6月10日にSQUAREから発売されたプレイステーション用ゲームソフト『レーシングラグーン(RacingLagoon)』のファンサイト。同ソフトの発売10周年を祝して、2009年6月10日に開設された。
ゲーム本編の雰囲気を再現するためか、自己陶酔甚だしい文章を掲載しているので注意が必要である。


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待避所にもMENUはある
胡散臭いコンテンツを提供させてくれ

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非常電話



「今となっては
どんな意図が込められてたのか
知る術はねえけど
ここに確かに残ってる……
いつかの、誰かの痕跡……
……YOKOHAMA Racing Team Sticker……
電話の周囲に無造作に貼られてる」

「10年前は
この街のどこでも見ることができた
走り屋TEAMどうしの抗争……」

「いまでは……
走り屋TEAM自体、みかけることも少なくなった」

「感傷に浸っても
なにかが変わるわけじゃないって
わかっちゃいるのさ……
だけど……
そんな時代の情景に想いを馳せるのも
悪いことじゃないだろ……」

「画質が荒すぎて潰れちまったドット絵だって
誰かの想いが埋め合わせてくれる……
……今夜はそんな気がするんだ」

「薄っぺらなコンテンツ……
厚みを演出するための与太話もあるしな……」

BLRステッカー

「BLRステッカー……。俺達BLRの……いや、昔あったYK最速の走り屋TEAM『BAY-LAGOON Racing』のステッカーらしい。この街で走ってるやつなら、BLRの名前は誰でも知ってるよな……。そんな伝説のTEAMも、今はどうなってしまったのか……誰も知る者はいない。そうさ……人が去っても、TEAMが消えても、必ず代わりは現れる。かけがえのないものを失っても、人はまた新たな何かを支えにして生きることができる。そうやって世界はまわってるんだ。去る者と見送る者……視点を変えれば……『"俺は必要とされている人間だ!"と…思っているのは本人だけ…』……そんなこともあるかもしれねえ。潔く去ること、去るものを追わねえこと……そいつはとても勇気がいるが、決断しなきゃならねえ時もあるって……そういうことだろ。このステッカー、本編では8夜、箱根DDとの決戦前の読み込み画面で表示されるようだ」
NRステッカー

「NRステッカー……。かつてはSouthYKで最大の走り屋TEAMだった『本牧 Night Racers』のTEAMステッカー……。このTEAMは、ナンバー2の事故死を皮きりに、メンバーの離反、失踪……、最終的にはヘッドがBLRに入ったことで消滅したっていう。築くのに膨大な時間がかかったものでも……崩れ去るのはほんの一瞬……だからこそ、人間の造り出したものには価値があるんだ。『生あるものは必ず死ぬ。しかし、死ぬために生きているわけではない。』大昔の誰かが言った言葉さ……。そうさ……何かを積み重ねること、何かを築くこと、そいつは他でもねえ俺達の人生そのものなんだ……。本編での登場は6夜、NR代表決定戦の読み込み画面さ」
Q'sステッカー

「Q'sステッカー……。夜な夜な横浜中華街で繰り広げられてたIllegalなDRUG RACEも今は昔……。こいつは、かつてSouthYKに存在したGirls Racing Team『元町Queen's』のTEAMステッカーさ。TEAMはだいぶ前に休止したっきりで、どうなったのかは風の噂でも聞こえてきやしねえ。かつては夜の中華街の顔だったアイツら……いまはどこでなにをやっているのか……。もっとも、首都高に魅入られた俺には、知る術はない。……自分が熱中しているものが……ただの一過性のBlue Springでしかないのか、生涯かけがえのないものになるかは……、熱くなってる時にはわからないものだという。時を経て……、自分が走ってきた道を振りかえる時に初めてそいつがわかる。……Q'sの連中にとっての、あの時、あの場所は、果してどうだったのか……。……そうさ……人生に模範解答がねえように……その答えも十人十色……俺達一人一人の胸の中にしかないのさ。本編でのQ'sステッカーは6夜の代表決定戦」
GTステッカー

「GTステッカー……。……"Zokky"……。俺達走り屋とは違う、走りの腕とは別のなにか……アイツらの価値観に寄り添うなら、Decorationされた愛車のBODYを見せつけること……、そこに重きを置く集団が『桜木町GrandTourers』ってことになる……。身も蓋もない言い方をするなら……暴走族……。そうさ……愚乱怒をグランドって読ませるセンス……個人的には嫌いじゃねえけど……俺達とは根本的に道を違えてるってわかるだろ……。第一目的が主張することにあるのなら、ステッカーのサイズがデカイのも納得さ。その特殊性があってのことかは知らないが、NRやQ'sと違って桜木町GTには代表決定戦がねえ……、つまりステッカーが大きく鮮明に表示される機会はないってことだ。イベント内のCancer3000改にも"愚"の一字しか表示されてなかった……。ステッカーの細部は妄想補完でご了承下さいって? ……冗談じゃねえ……」
VRステッカー

「VRステッカー……。YK屈指の強心臓が集う『高島VICTORY ROAD』のTEAMステッカー。磨いた走りの腕を100%発揮するには……強靭な精神力、そして何事にも同じない度胸が必要不可欠なのかもしれねえ。ブルペンエースに一軍への道が開かれないのと同様に、タイマンバトルで弱い走り屋に対してSTREETは無慈悲さ。……『今日は調子が悪かった』……そんな言いわけが通るほどSTREETは甘くないんだ。そうさ……実力を発揮するのも実力の内ってことさ。どんなにBLショートを走り込んでも……プロローグナイトの沢木や隈難馬に躓くのはなぜなのか……? つまらねえ凡ミスでタイムが伸びねえのはなぜなのか? そいつは俺達の心の弱さに他ならねえ。WON-TECみてえに人の弱さに着け込んでくるヤツラもいる。……人間は弱い生き物……確かにそうかもしれねえ……。だけど……その弱さを克服できるのも人間だけの特権なんだ……そうだろ……? 高島VRの連中が熱中してるチキンレース……あいつらなりの精神修練なのかもしれねえ」
BKステッカー

「BKステッカー……。今夜も……世界のどこかで新たなTEAMが生まれてる……。だけど……、その片隅で、人知れず永遠の眠りにつくTEAMもある……。……走り屋ブーム……輝きを増した炎も……大勢が群がっちまえば、燃え尽きるのはあっという間さ……。そうして終わっちまえば火種さえも残りゃしねえ。その後でも残れるやつだけが本物だって、聞こえはいいけど……そんなもんは、頽廃した走り屋文化に泣き寝入りしちまった自分自身から目を逸らすための、口当たりのいい逃げ口上でしかねえ……。去って行ったやつらは本物じゃなかったなんて……誰が言えるっていうんだ……? そうさ……俺達は同じ夜を走る、それだけで繋がってる。非難の矛先……向ける方角は……同じ夜を走ってきた仲間じゃない。だから俺達は……新たなWARRIORの誕生を祝うのと同じくらいに、去って行く仲間を労ってもいい……そんな風に思ったんだ。……『横須賀Black Nights』……資金難が元で休止した活動……結局再開されることはなかったらしい。 途切れちまった誰かの夢……書きかけの物語にも、本当の想いは詰まってる……俺達はそういったものも背負って今日の道を走ってるんだ。」
DDステッカー

「DDステッカー……。箱根最速の走り屋TEAM『箱根DriftDancers』に限らず、最も実力のあるものがTEAMのヘッドを努めることは少なくない。俺達……走り屋の中に根付いてる慣習の一つだ。箱根DDのように、それをTEAMのルールとして明確に定めているところもあるが、大抵は自然とそうなってるようだ。……腕のいいやつのところには自然と人が集まる。人が集まれば集団ができ、TEAMが生まれる。……成り立ちはそんなところだろう。だが、慣習が維持される理由は別にある。まず、ヘッドが遅いと外に示しがつかねえ。ヘッドはTEAMの顔だ。そいつが遅ければ、事実はどうであれ……TEAM全体が遅いのだと見なされることになる。俺達が……実力主義という名の……体育会系的な縦の関係を維持している理由の一つだ。リーダー論なんて語る気はねえさ……。ただ、……見栄や体裁……そんなものだけが人を先頭に立たせるわけじゃねえ。かつて……BLRのヘッドは藤沢一輝であり、ナンバーワンも藤沢一輝だった。 しかし、藤沢はその実力をメンバーに抜かれてからも、それまで同様にヘッドを努め続けたという……。そうさ……人の心の奥底にあるRespectの気持ちは単純な言葉や行動、動機や理由から測りきれるものじゃないって……そんな気がするんだ。本編のDDステッカーは8夜、BLRとの対抗戦の読み込み画面で見られる」
WGステッカー

「WGステッカー……。……湾岸最速UNIT『湾岸Gale』……BLOOD REDS……呪われた血統の象徴……。かつてそいつらの一人は言った……"『俺たちは、なにもかも中途半端な退屈な時代に生きてる……なんの楽しみもねえぜ!! だからよ、そんなもんぶっこわしちまえばいい』"」―――楽しみを見出せないのはコイツ個人の問題であり、それを時代性に転嫁するのは愚かだ―――。そんな風に笑い飛ばすのは簡単なことさ……。だけど……俺達は誰もが不満の一つもかかえて生きてる……そうだろ? 不満の出所を正しても……誰かの不満を解消してやれるわけじゃない……。そうさ……俺達は間違いだらけなんだ……舗装されてない人生を、泥臭くて洗練されてないやり方で走ってる。走らなきゃなんねえ。不健康だと知っていても毒を体に取りこむし、無意味なことにも全力を注ぐし、違法であっても公道を暴走する……不合理の塊さ。 俺は……自己弁護のために不合理を肯定したいんじゃない……犯した罪も間違いも、その結果はそいつに返ってくる。ただ、言いたかったのさ……俺達は人間なんだって……間違いながら生きてく……間違うことで生きてく……俺はそれを許してえ、そう思うんだ」
DWステッカー

「DWステッカー……。『大黒WAVES』……大黒埠頭でGymkhanaを仕切ってるTEAMのステッカーだ。昔の大黒は今では考えられないくらいにすごかったという。夜毎に行われる車の祭典……外向きのカーオーディオ……ド派手なイルミネーション……何台もの同車種が並列駐車して作り出すBODY-COLORのグラデーション……集まるのは走り屋だけじゃねえ、日本全国のナンバープレート……見本市みてえに集結してた。今でも熱心に訪れる者はいるものの、週末の利用規制の影響はでかかったそうさ……。ここの姿は変っちまった……。そうさ、祭りはいつか終わっちまう……そいつは始まっちまえば避けられねえことなんだ。だけど……俺達がすべきことは、あの頃はよかったって感傷に浸ることじゃない……特別な経験ってのは、もう経験できないことに価値があるわけじゃねえ。俺達は……明日を走るためにそいつを糧にできる。」
She's GreenShe's Yellow

「She'sステッカー……。関西最速と名高い『WEST-RR』のリーダー、椎名姉妹の専用ステッカー……。『WEST-RR』のTEAMステッカーがどんなものなのか……関西に赴くことのできねえ俺には確かめる術はねえ。もしかすれば、関西にはTEAMステッカーなんてないのかもしれねえさ。……関西最速の走り屋……横浜GPの時は完全AWAY、関東遠征時は極度のLiteTune……本来の実力はあんなもんじゃねえって思いたい。だけど……走りの世界は結果が全て……誰かに負ければ、たちまち街中の噂になっちまうんだ。……1つ1つの勝利の積み重ね……ただ走ることが楽しかっただけ……それなのに……いつしか手に入れた最速の称号、そいつは過信や重圧となって人を惑わす……。人の弱さを増幅させる……。そうさ……『……負けたくねえ……』そんな思いが攻めの走りを守りの走りへと転換させる。 自分はなぜ、走ってたか……どこを走ってたか……そいつを見失わせることもあるという。……最速の代償……。才能、腕前だけではトップを張るのは難しいって……そういうことなのか……? 『WEST-RR』……関西に出向く機会があれば……ヤツラの地元で勝負したかった……そういう話さ。」
595Black595Blue595Red

「595ステッカー……。首都高を徘徊する鋼鉄のGhost……『TEAM 595』……。かつて……Warrior達の間で『TEAM 595』のステッカーは高値で取引されるっていう噂があった……。だけど……ある男が595ステッカーをSHOPに持ちこんでみたのさ……期待の買い取り料は…………溢れる涙……。そうさ……噂には尾ヒレってやつが着く……胡散臭い話を間に受けるような愚か者は、いつの時代も馬鹿をみるんだ。考えてみれば、『TEAM 595』はその存在すら定かでない未確認TEAM……勝負した者も、勝利した者も……極少数に限られるはずさ……。果して、実際に595ステッカーをGET REWARDSした者が何人いたのか……。……噂は確認できないからこそ噂であり続ける……。だけど……一言だけいわせてくれ……冗談じゃねえ……。」
YAMADA

「YAMADAステッカー……。……現在、SouthYK最速と言われる『TEAM YAMADA』のリーダー、ケンゾーヤマダの専用ステッカー……? ……いや、よく考えてみるとそんなTEAMはなかったさ……。なぜこんなものがここに……。走り始めたばかりのころ……誰でも最初は、大きな夢と期待に胸を膨らませることがあるという。……たくさんの『いつかきっと』……。こいつもそのうちの1つってやつなのかもしれねえ……。散ってしまった、たくさんの夢の欠片……。誰かに拾われることもなく、気付かれることもなく……忘れ去られちまう……夢の欠片なんだ。そうさ……いつか、新しい夢に出会った時……思い出す……夢を追うことの尊さと……あの時の……輝いてた俺達……。よく考えてみれば、いままで無駄だったことなんて、なに1つありゃしねえ……。得たものを生かすのも、ただの無駄にしちまうのも俺達次第なんだ……。」
「……?……」RDステッカー?
RDステッカー??
RDステッカー???

「RDステッカー……? これらのステッカーは俺もよく知らねえ……上から順に『楠木の左胸』『楠木の右肩(C-1 RoadStarsザコのスーツ)』『楠木の右胸』に貼られているステッカーらしい……。これらのうちのどれかが『C-1RoadStars』のTEAMステッカーなのだろうか……? 上から2枚目は楠木以外のメンバーもつけていることから最も有力だと思われるが、肝心のTEAM NAMEが書かれてねえ……。TEAMステッカーにTEAMの名前を記さないのは前代未聞だ……これをTEAMステッカーだと考えるのは乱暴かもしれねえ。それに、単純に活動範囲を現してるだけ……そういう可能性も捨てきれねえ……。なにしろC-1RoadStarsの連中はレーシングスーツのあちこちに地名を縫いこんでるくらい郷土愛に溢れたヤツラだ。 初代ヘッドの等々力が引退してからは世田谷RoadStarsの看板を降ろしているものの、未だにレーシングスーツにはSETAGAYAの文字が縫いこまれてるという。腐っても元関東最速TEAM……偉大な先人へのRespectを欠かすわけにはいかねえってとこだろうさ」
「知らないステッカー……知ってるステッカー……
YKの夜を彩る……鮮やかなネオンに照らされて
無骨な鋼のWEAPONを彩るのか……」

「Rを輝かせる細部の魅力……今日はここまでさ。
また話を聞きたくなったら待避所へ来な。
俺はいつでもここにいる」


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  とりあえずPASSさ……


細けぇこと:待避所と非常駐車帯は別物ですが、芝公園待避所は架空の待避所ですのでなんら問題はありません。
また、当サイトは待避所および非常駐車帯への無闇な駐車を推奨するものではありません。ゴミの不法投棄や、公道での暴走行為についても同様です。
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